スチコンで作るシフォンケーキの極意！失敗しないレシピ＆焼き方のコツ

2025年9月19日

シフォンケーキはふんわり軽い口当たりが魅力のスイーツだけど、実は焼き方ひとつで仕上がりが全然違う。

特に業務用のスチームコンベクションオーブン（スチコン）を使うと、オーブンとは一味違ったしっとり感と安定した焼き上がりが手に入る。

でも、スチコンで焼くのが初めての人は、

「温度は？」

「スチームは入れたほうがいいの？」

って迷うよな。

今回は、スチコンでシフォンケーキを焼くメリット、失敗しないコツ、最適なレシピ、さらに販売アイデアまでプロ目線で徹底解説していく。

スチコンを持ってるけどシフォンケーキは試したことないって人も、これを読めば明日から完璧な仕上がりになるはずだ。

さっそくいってみよう。

スチコンでシフォンケーキを焼くメリットとは？

シフォンケーキを焼くなら、普通のオーブンじゃなくて「スチコン（スチームコンベクションオーブン）」を使うと仕上がりが違うんだ。

スチコンっていうのは、スチーム（蒸気）と熱風の両方をコントロールできる業務用のオーブンのことな。

ホテルやパン屋、給食センターなんかの厨房にあるアレだ。

で、「家でもオーブン使ってシフォンケーキ焼いてるしスチコンなんていらないでしょ？」って思うかもしれないけど、実はスチコンならではのメリットが結構あるんだよ。

普通のオーブンとの違いをちゃんと理解すれば、よりふわっふわのシフォンケーキが作れるようになる。

しかも、一度に大量生産も可能！ってわけだ。

スチコンの特性と普通のオーブンとの違いを分かりやすく説明するぞ！

スチコンの特徴

まず、スチコンの最大の武器は「温度と湿度の調整ができる」こと。

これが何よりもデカい。

普通のオーブンは基本的に「熱風」だけど、スチコンはそこに「スチーム（蒸気）」を加えることができる。

スチコンの主な特徴

✅ 均一な焼き上がり：ファンが回って熱風を循環させるから焼きムラが少ない
✅ 水分をキープ：スチーム機能で水分を加えるから「しっとり＆ふわふわ」
✅ 温度が安定する：普通のオーブンより温度が一定だから失敗しにくい

オーブンとの違い

普通の家庭用オーブンとスチコンって何がそんなに違うのか？

特徴	一般的なオーブン	スチコン
熱の伝わり方	ヒーターの近くが熱くなりやすい	全体に均一に熱が回る
焼きムラ	あり（位置によって温度が違う）	なし（ファンで均等に加熱）
水分調整	なし（生地が乾燥しがち）	スチーム機能でしっとり焼ける
焼成時間	変動しやすい（途中で調整が必要）	設定すれば安定した時間で焼ける

特にシフォンケーキみたいな「水分が大事な焼き菓子」には、スチームを加えながら焼けるスチコンが最適！

つまり、オーブンよりも断然ふわっと仕上がるってことだ。

スチコンでシフォンケーキを失敗しないためのポイント

シフォンケーキはシンプルな材料だけど、めちゃくちゃ繊細なお菓子だ。

普通のオーブンでも失敗しやすいけど、スチコンでも設定をミスると 「ぺちゃんこ」「スカスカ」「ベチャベチャ」 なんてことになる。

特に、スチコンは温度・スチーム量・型の選び方 で仕上がりが大きく変わる。

ここでは、失敗例を具体的に紹介しながら、それをどう防ぐかを解説していくぞ！

よくある失敗例と原因

まずは「何がどうダメだったのか？」を整理しておこう。

失敗1：全然膨らまない（高さが出ない）

原因

・スチームを入れすぎた（生地がふやけてしまった）
・メレンゲの泡立てが甘い（コシのない泡は潰れやすい）
・生地を混ぜすぎた（グルテンが出て膨らみにくくなる）

➡対策：スチームは最小限、メレンゲは角がピンと立つまでしっかり泡立てる

失敗2：中央が陥没した

原因

焼き時間が短かった（中が生焼け）
オーブンの温度が高すぎた（外だけ焼けて中が生焼け）
焼き上がった後にすぐ型から外した（冷める前に型抜きすると、しぼむ）

➡対策：しっかり焼成時間を守る。焼いた後は逆さにしてしっかり冷やすこと！

失敗3：焼き縮みして、しぼんでしまう

原因

焼き温度が高すぎて急激に膨張し、その後しぼんでしまう
生地の状態が緩すぎる（メレンゲがしっかり立ってない）
スチコンのスチームを入れすぎた

➡対策：温度は適正に（後述）、スチームは0〜20％に抑える

スチコンでの温度設定のコツ

スチコンを使う場合、普通のオーブンと違って熱風とスチームを組み合わせることがポイントになる。

特に「温度」と「時間」の調整がキモだ。

基本の温度設定

✅ 160℃で30〜35分（スチーム10〜15%）
✅ 低温でじっくりなら150℃で40分（よりしっとり仕上がる）
✅ 高さがある型なら140℃で45分（じっくり焼いてふくらみキープ）

【ポイント】

温度が高すぎると表面が先に焼けて中が生焼けになる
低温で長めに焼くと、しっとり感UP！
生地の水分量が多いなら、焼き時間をやや長めに

スチームの有無と調整方法

スチコン最大の特徴はスチーム機能だけど、シフォンケーキはスチームの加減がかなり重要になる。

✅ スチームを入れる場合→ 適量ならしっとり仕上がる（5〜15％が目安）
✅ スチームを入れすぎると：生地がふくらみにくくなる
✅ スチームなしで焼くと：表面がカサカサになりやすい

おすすめのスチーム設定

湿度0％：表面サクッとした仕上がりにしたい場合（カスタード系シフォン向き）
湿度10〜20％：ふんわり感を重視したい場合（定番シフォン向き）
湿度30％以上：生焼けリスクが上がるので非推奨！（ベチャっとする）

要するに、スチコンのスチームは0〜20％くらいの範囲で調整するのがベスト。

型の選び方（アルミ型 vs シリコン型）

シフォンケーキの型には大きく2種類ある。

型の種類	特徴	スチコンでの相性
アルミ型	熱伝導が良いのでしっかり焼ける。膨らみやすい	ベスト
シリコン型	熱伝導が悪く、外側がカチカチになりやすい	おすすめしない

シフォンケーキのふわふわ感を出すには、熱が均一に伝わるアルミ型が最適だ。

シリコン型だと焼きムラが出やすく、上手く膨らんでも型から外すときに潰れやすい。

業務用なら底取れタイプのアルミ型がベストだな。

スチコンで作るシフォンケーキの最適レシピ

スチコンを使えば、しっとりふわふわで安定したシフォンケーキが作れる！

オーブンと違って熱が均一に回るしスチーム機能もあるから、乾燥しすぎずしっとり仕上がるのが強みだ。

業務用にも向くレシピとアレンジレシピを紹介するぞ。

ただし、必ず自分で試して調整してくれよ。

環境（湿度や温度）やスチコンの個体差によって出来上がりが変わってくるからな。

基本のプレーンシフォンケーキレシピ（型サイズ：17cm）

材料

卵黄 … 4個分
砂糖 … 30g
サラダ油 … 30g
水 … 40ml
薄力粉 … 80g
卵白 … 4個分
砂糖 … 40g

手順

下準備をする

オーブンを160℃に予熱する（スチーム設定：10%推奨）
シフォンケーキ型（17cm）を準備（アルミ型がベスト）
卵を黄身と白身に分ける（白身はしっかり冷やしておくと泡立ちが良い）

シフォンケーキの生地作り（基本）

卵黄生地を作る

ボウルに卵黄を入れ、砂糖30gを加えてホイッパーで白っぽくなるまで混ぜる。
サラダ油を加えてよく混ぜる。次に牛乳を加えてよく混ぜる。
ふるった薄力粉を加え、ダマにならないようにさっくり混ぜる。

メレンゲの作り方

別のボウルに卵白を入れ、泡立てる（ハンドミキサー推奨）
白っぽく泡立ったら、砂糖の2/3量を3回に分けて加えながら、しっかりと泡立てる。角がピンと立つまで泡立てるのがポイント。

【ポイント】

卵白は冷やしたほうが泡立ちが良い。
泡立てすぎると逆に膨らみにくくなるので注意。
粉を混ぜた後は混ぜすぎない！グルテンが出て膨らみにくくなる。

業務用シフォンケーキレシピ（30cm型 or 20個分）

業務用にシフォンケーキを作るなら、スチコンの利点を最大限に活かしたレシピを使おう。

材料

卵黄 … 10個分
砂糖 … 90g
サラダ油 … 80g
牛乳 … 80ml
薄力粉 … 120g
卵白 … 7個分
砂糖 … 90g

作り方

下準備
・スチコンを150℃、湿度20％に設定
・アルミのシフォン型（20cm）を準備。型に油を塗らない！

卵黄生地を作る
・ボウルに卵黄、砂糖（30g）を入れ白っぽくなるまで泡立てる
・サラダ油を入れてよく混ぜる
・牛乳を加え、さらに混ぜる
・薄力粉をふるいながら入れ、練らないように混ぜる

メレンゲを作る（ここが命！）

卵白を冷やしながら泡立てる（ボウルの下に氷水を当てるのがベスト）
途中で砂糖を3回に分けて加える（急に入れるとしぼみやすい）
ツノがピンと立つまで泡立てる（ツノの先が少し曲がるのがベスト）

業務用・大量生産向けのシフォンケーキレシピ

スチコンなら一度にたくさんのシフォンケーキを焼けるのがメリット。

カフェやパティスリー向けに、大量生産できるレシピを紹介する。

20cm型×5台分（例）

卵黄 … 20個分
砂糖（A） … 150g
サラダ油 … 150g
牛乳 … 180ml
薄力粉 … 200g（2回ふるう）
卵白 … 8個分
砂糖（卵白用） … 60g
バニラエッセンス … 少々

スチコン設定

温度：150℃（スチーム 20％）
時間：30〜35分
湯煎は不要！ スチコンの湿度調整で十分にしっとり感を出せる

カフェ向け！人気のシフォンケーキアレンジレシピ

シフォンケーキはそのまま食べても美味しいが、カフェで提供するなら 「見た目の華やかさ」や「付加価値」 が重要だ。

基本のプレーン味に加えてトレンドを押さえたフレーバーのシフォンケーキを紹介するぞ。

抹茶とホワイトチョコのシフォンケーキ（17cm型）

ポイント

抹茶の苦み×ホワイトチョコの甘さ でバランスの取れた味わい
スチコンのスチーム調整でしっとり仕上げる

材料

卵黄 … 4個
砂糖（卵黄用） … 30g
サラダ油 … 30g
牛乳 … 40ml
薄力粉 … 70g
抹茶パウダー … 10g
ベーキングパウダー … 小さじ1/2
卵白 … 4個分
砂糖（メレンゲ用） … 50g
ホワイトチョコレート … 50g（刻む）

作り方

卵黄と砂糖をよく混ぜ、サラダ油、牛乳を順番に加えて混ぜる。
ふるった薄力粉、抹茶パウダー、ベーキングパウダーを入れ、ゴムベラでさっくり混ぜる。
別のボウルでメレンゲを作る。
メレンゲを3回に分けて生地に混ぜる。
刻んだホワイトチョコを加え、軽く混ぜる。
スチコン 150℃・スチーム10%・35分 で焼成。

【ポイント】

✅ 抹茶はダマになりやすい ので、薄力粉としっかり混ぜてから加える。
✅ ホワイトチョコは焼くと溶ける ので、大きめにカットしておくと◎
✅ お好みで小豆やホイップクリームを添えて提供するとリッチ感UP

フルーツピューレ入り！ジューシーシフォン

果物のピューレを生地に練り込んだフルーツシフォンは、カフェスイーツとして人気急上昇中！

しっとり＆フルーティーな風味が楽しめる。

オススメのフレーバー3選

マンゴーピューレ（マンゴー果汁＋レモン少々）
いちごピューレ＋バニラエッセンス
ラズベリーピューレ＋ホワイトチョコチップ

材料（17cm型）

卵黄 … 4個
砂糖 … 40g
サラダ油 … 30g
フルーツピューレ … 40g
薄力粉 … 80g
卵白 … 4個分
砂糖（メレンゲ用） … 40g

スチコン設定

150℃・スチーム20% で約35分焼成

【ポイント】

✅ ピューレを入れることで水分量が増えるので生地をしっかり泡立てるのがコツ
✅ ピューレの酸味とバニラやココナッツシュガーを組み合わせると◎

チョコレートシフォンケーキ（20cm型）

材料

卵黄 … 5個
砂糖 … 40g
サラダ油 … 50g
牛乳 … 50ml
薄力粉 … 90g
ココア … 30g
ベーキングパウダー … 小さじ1
卵白 … 6個分
砂糖（メレンゲ用） … 50g

作り方

卵黄と砂糖を白っぽくなるまで混ぜる。
サラダ油、牛乳を順に加えて混ぜる。
ふるった薄力粉・ココアパウダーを加え、軽く混ぜる。
別のボウルで卵白を泡立て、砂糖を数回に分けながらメレンゲを作る。
3の生地にメレンゲを2回に分けて加え、さっくり混ぜる。
型に流し込み 160℃（スチーム10%）で35分焼成。

【ポイント】

✅ スチコンは150〜160℃がベスト！高温すぎると表面が焦げる
✅ ココアパウダーを増やすと苦味が出るので、ミルクチョコレートを少量溶かし込むとバランスが良くなる

SNS映えする！トッピングアイデア

シフォンケーキはそのまま食べても美味しいが、見た目の映えも重要だ。

インスタ映えを意識したアレンジも紹介しよう。

シンプル×グラサージュが美しい「大人シフォン」

作り方

1️⃣ チョコレート（ブラック推奨）を湯せんで溶かす。
2️⃣ ケーキの上に回しかける。チョコをダラッとかけるだけでおしゃれ度UP！
3️⃣ 金箔やピスタチオで仕上げ ると、ちょっとリッチな雰囲気に。

【ポイント】

✅ フルーツとの組み合わせも◎ 例えばチョコ×オレンジでカフェ風に。
✅ アーモンドスライスを散らして焼くと、さらにおしゃれ度UP！

スチコンシフォンケーキの販売アイデア＆集客術

スチコンを使ったシフォンケーキは、ふわふわの食感と均一な焼き上がりが強み。

しかし、「おいしいシフォンケーキを作れる」だけでは売れないのが現実。

大切なのは、どう魅力的に見せてどう売るか？

シフォンケーキを売るための具体的な集客＆販売戦略を解説する！

魅力を伝えるキャッチコピーのコツ（売れる言葉選び）

シフォンケーキの販売には、「いかにお客様の心を動かすか」が超重要！

どんなポイントに惹かれるのか？ を考え、響く言葉を作ろう。

シフォンケーキの魅力を伝えるキャッチコピー例

✅ 「口の中でシュワッと消える！魔法のようなシフォンケーキ」
✅ 「食べた瞬間、まるで雲の上！軽やか食感のプレミアムシフォン」
✅ 「ふんわりしっとり、心までほどける幸せのひとくち」
✅ 「生クリームとの相性バツグン！感動するほどおいしいシフォンケーキ」

ポイント

食感を強調（フワフワ・シュワシュワ・しっとり）
感情に訴える（幸せ・とろける・感動）
シズル感を出す（焼きたて・香ばしい・優しい甘さ）

ヒント
→ 特別な素材をアピール（放し飼い卵、国産小麦、天然バニラ）
→ ストーリー性を持たせる（「お母さんの手作りの味」「手間ひまかけた究極のレシピ」）

カフェ・パン屋で売るためのメニュー戦略

スチコンの強みはしっとり＆ふわふわの食感を安定して再現できること。

カフェやパン屋で売るなら、売れる形・売れる価格を考えることが大事！

売れるシフォンケーキの提供スタイル

✅ カット売り（小ぶりな1人前） …コーヒーとセットにして客単価UP
✅ ミニシフォン（1個250〜350円） …手土産やおやつ需要に最適
✅ ホールケーキ（1,500円以上） …誕生日・記念日・イベント向けに販売
✅ カスタムシフォン（+100〜200円） …クリームやフルーツを追加で選べる

集客のポイント