
スチコンを使ってキッシュなんて、最初は「うまく焼けるかな?」って思うかもしれない。
でも、やってみるとわかる。
家庭用オーブンとは違って火の入りも焼きムラも全然違う。
大量調理や業務用にはぴったりなんだ。
今回は、現場でガンガン使える「スチコン×キッシュ」のレシピとコツをズバッと教えてやる。
給食、カフェ、惣菜店で使える情報ばかりだぞ。
読み終わる頃にはキッシュが定番メニューになるはずだ。
スチコンでキッシュを作るのは「あり」か?

スチコンとキッシュの相性は思った以上にいい。
正直、俺も最初は半信半疑だった。
でもやってみたら、大量に一気に焼けるし火の入りもムラなし。
家庭用オーブンとの違いも含めてその理由を話していく。
スチコンでキッシュ、これ普通に「あり」だぞ。
正直言ってキッシュって火の入りが命だ。
中が生だったり外だけ焦げたり、そういうミスがよく起こる。
上段は焼けすぎて下段は半ナマ。
こんなことが普通に起こるんだ。
でも、スチコンなら違う。
コンベクションで風回して、しかも蒸気で水分キープ。
だから、卵液がちょうどよく固まるし生地もサクサクに焼ける。
こんなときに向いてる
- 給食で30枚以上一気に作りたい
- カフェで毎日安定して出したい
- 惣菜店で「冷めても美味しい」商品を作りたい
スチコンはただの業務用オーブンじゃない。
時間と労力を節約する「調理の相棒」だと思って使えばキッシュも余裕でこなせる。
【レシピ】スチコンで作る基本のキッシュレシピ(業務用・大量調理対応)

ここではスチコンで焼く「基本のキッシュ」の業務用レシピを紹介する。
材料はシンプルだけど下ごしらえと火入れが命だ。
大量調理でムラなく仕上げるコツもちゃんと押さえてる。
給食、惣菜、カフェ向けの現場対応レシピだぞ。
材料(バット3枚分/約24人前目安)
材料 | 分量 |
---|---|
卵(Mサイズ) | 15個(750g) |
牛乳 | 750ml |
生クリーム(乳脂肪35%前後) | 750ml |
塩 | 小さじ2 |
黒こしょう | 少々 |
ナツメグ(あれば) | 少々 |
ベーコン(短冊切り) | 400g |
ほうれん草(ゆでて刻む) | 400g |
玉ねぎ(スライス) | 2個分 |
ピザ用チーズ | 300g |
パイシート(冷凍) | 3枚(バットに合わせて) |
※パイシートは業務用の30×40cm(ホテルパン1/1サイズ)を使用
下ごしらえのポイント(これやらないと失敗するぞ)
- 具材の水分をしっかり飛ばせ
- 玉ねぎはスライスして炒めて甘みを出す
- ほうれん草は固ゆでしてしっかり水気を絞る
- ベーコンも軽く炒めて脂を出しておく
→ 水分が残ってると焼き上がりがベチャベチャになるから注意だ
- 卵液は混ぜすぎない・泡立てない
- 卵・牛乳・生クリーム・塩こしょうをボウルでよく混ぜる
泡が立つと表面がボソボソになる。ホイッパーじゃなくてゴムベラでもいいくらいだ
- 卵・牛乳・生クリーム・塩こしょうをボウルでよく混ぜる
- 具材と卵液は別々で準備しておく
- 混ぜてから放置すると具材が沈んで偏る
- バットにパイ生地、具材、卵液の順で流し込む方が均一にできるぞ
パイ生地の扱い方(冷凍シートでも十分うまくいく)
- 市販の冷凍パイシートを使用でOK
- 打ち粉をして軽く伸ばす(バットより少し大きめに)
- バットに敷いて、フォークでピケ(穴開け)をしておく
- 生地を重ねる必要はない、1枚で十分
→ 業務用で大量に作るときは、コスパも考えて厚すぎない方がいい
※空焼きはしなくてOK(スチコンなら下火がしっかり入る)
スチコンの設定(ここが命)
モード | ホットエアー |
---|---|
温度 | 180℃ |
湿度 | 0%(ドライ) |
予熱 | 必須(10〜15分以上) |
時間 | 25分(厚み次第で±5分調整) |
- 焼き上がりは表面がうっすらキツネ色、中央がプルッと揺れるくらいがベスト
- 焼きすぎ注意。余熱で火が入るからギリ手前で止めるとちょうどいい
カット・保存・再加熱のコツ
- 完全に冷めてからカット(温かいと崩れる)
- 冷蔵で3日、冷凍なら1ヶ月もつ(ラップ+ジップ袋で)
- 再加熱はスチコンまたはオーブンで160℃・10〜15分
→ 電子レンジは生地がベチャるからNGだ
現場の声!スチコン×キッシュ活用シーン

スチコンで焼くキッシュは、味と見た目だけじゃなく「使い勝手」も一級品だ。
実際に現場でどう使われてるのかリアルな使い方を紹介する。
アイデアは現場から広がるんだ。
給食現場:卵料理のレパートリーに
- 茶碗蒸しでもない、卵焼きでもない、新しい「卵献立」として使える
- 野菜もタンパク質も一緒にとれるから「主菜ポジション」にもなる
- 一度に大量仕込み → 冷却して翌日分にも回せる
🔧ポイント:小麦アレルギー児にはパイ生地を使わず具と卵液だけで焼く「クラストレスキッシュ」にすれば対応可
カフェ:前日仕込みで時短提供が可能
- 前日に焼いて冷蔵 → 当日はカットして温めるだけ
- 個食サイズで焼けばテイクアウトにも使える
- 見た目がおしゃれ。カフェ飯やランチセットのメインにちょうどいい
🔧ポイント:断面に彩り野菜(パプリカ・ズッキーニ)を入れると映える。写真がメニューになるぞ
惣菜店:冷めても美味しい・カットしやすい
- 冷めても食感が崩れず味がぼやけない
- 四角く焼いて均等にカットしやすい → パック詰めに最適
- 卵+乳製品+野菜で「ちょっとリッチな惣菜感」が出る
🔧ポイント:冷蔵ショーケースでの見栄えもいい。カット面がつるんとキレイに出るから、そのまま並べてOK
ケータリング・ホテルの朝食ビュッフェにも使える!
- 小分けカットして「フィンガーフード」として提供可能
- 常温でも味が落ちにくい → ビュッフェやオードブルに最適
- ホテル朝食なら「洋風卵料理枠」としてクロワッサンやサラダとセットで
🔧ポイント:カップ型に焼けば持ち運びやすいピンチョス風にもできる。
ケータリングなら「冷凍→搬入→スチコンで一気に再加熱」って運用もできるぞ
スチコンでうまく焼けない時の原因と対策

どんなに便利なスチコンでも、うまく焼けないときはある。
特にキッシュは「卵」と「パイ生地」どっちもデリケートだから注意が必要だ。
現場でよく出る失敗とその対策をまとめておいた。
読めば同じミスは二度としないで済むぞ。
中まで固まらない? → 予熱温度や卵液の厚さチェック
原因:
- 予熱が甘くて、最初の火入りが遅れる
- 卵液を入れすぎて厚みが出すぎてる
- 具材の水分が多すぎて加熱が分散されてる
対策:
- 予熱は200℃以上でしっかり入れておく(焼成は180℃でも、予熱は高めが鉄則)
- 天板に深さを出さない(目安:卵液は2.5〜3cmくらいまで)
- 具材は水分をしっかり飛ばしてから混ぜる
🔧メモ:特に冷凍ほうれん草や玉ねぎは要注意。レンチン後にペーパーで水気をギュッと絞ること
焼き色がつかない? → 下火の工夫、バターで表面ツヤ出し
原因:
- ホットエアーモードでも風の流れが弱い位置に置いてる
- 卵液に脂分が少なすぎて乾燥しにくい
- 表面に何も塗ってないので焼き色が出づらい
対策:
- 焼くときは一番風が回る中段か上段を使う
- 卵液に少量のチーズやバターを足すと焼き色もつきやすくなる
- 表面にバターや卵黄を軽く塗ると艶と色が出るぞ
🔧メモ:スチコンの設定でファンの強さを選べるなら「中〜強」にしてみると効果あり
パイ生地がベチャる? → 空焼き、具材の水切り
原因:
- 生地を敷いたあとに具材を直で乗せてる
- 水分多めの具材をそのまま入れてる
- スチコンの蒸気モードを使いすぎてる
対策:
- パイ生地は空焼き(ブラインドベイク)をする。
→ 160℃ホットエアーで10分くらい焼いておく - 具材は炒めたりレンチンしたあとに水気をしっかり取る
- キッシュ焼成時はコンビモードじゃなくホットエアーで焼くのがベター
🔧メモ:水っぽい仕上がりになると再加熱しても直らない。最初の仕込みが命だぞ
スチコンで作れる!変わり種キッシュアイデア

スチコンが本領発揮するのは、実は「変わり種」だ。
火の通りが難しい食材でも、ムラなく仕上がるからこそ遊びの幅が広がる。
ここでは業務用・大量調理でも対応できる、ひと味違うキッシュのアレンジを紹介するぞ。
「ただのキッシュ」で終わらせるな。
武器に変えろ。
和風キッシュ(ひじき・味噌風味)
特徴:
- 洋風が苦手な高齢者にもウケる
- 給食・病院食・和惣菜コーナーでも違和感なく出せる
具体例:
- 卵液に白味噌を少し加えてコク出し
- 具材はひじき・ごぼう・人参・油揚げなど、定番の煮物系でまとめる
- パイ生地の代わりに油抜きした薄揚げを底敷きに使うのもアリ(グルテン減らせる)
スチコン設定目安:
180℃ ホットエアー/25〜30分
デザートキッシュ(かぼちゃ・りんご)
特徴:
- スイーツ感覚で出せるキッシュ
- 朝食ビュッフェ・スイーツコーナーにも対応
- 甘い系でもパイ生地のパリッと感は活きる
具体例:
- 卵液に砂糖とバニラエッセンスを加えて甘めに調整
- 具材:かぼちゃペースト+角切りりんご+レーズンなど
- 仕上げにシナモン・粉糖・ナッツを散らすと見た目も◎
スチコン設定目安:
170℃ ホットエアー/30分(焦げ防止でやや低温)
🔧メモ:冷やしても美味しいから、前日仕込みでも問題なし
グルテンフリー対応(米粉パイ生地)
特徴:
- アレルギー対応や健康志向の人向け
- 学校・保育園・病院・イベント系でも重宝される
- 小麦不使用でもパリッと感はキープ可能
具体例:
- パイ生地:米粉+片栗粉+バター+水で自作する(冷凍既製品もある)
- 具材と卵液は基本通りでOK、クセが出にくい
- 生地はフォークで穴開け+空焼きしてから具を入れる
スチコン設定目安:
180℃ ホットエアー/25分(通常通り)
🔧メモ:パイ生地を敷かず、グラタン皿+卵液だけでも成立する(実質フリッタータ)
こんな展開もできるぞ
- 低アレルゲン対応キッシュ
→ 卵少なめ・乳製品不使用のレシピで応用(豆乳+片栗粉などで代用可能) - 介護施設向けキッシュ
→ パイ生地なしで柔らかめに仕上げる/ミキサー食用にも展開可能 - ケータリング・イベント向け
→ ミニキッシュ型(タルトカップ使用)で一口サイズに。見た目も華やかになる
【まとめ】スチコンでキッシュはもう定番!導入のすすめ

キッシュは「特別」じゃない!「日常」に変わる
スチコンさえあれば、「キッシュって難しそう」「焼きムラが怖い」なんて感覚はもう古い。
- 焼きムラなし・失敗知らず
- 大量調理でも安定供給
- 冷めても味が落ちにくい
この3拍子が揃えば、キッシュは「定番メニュー」に昇格できる。
もう特別扱いする必要はない。
毎日のラインナップに入れていいレベルだ。
スチコン×キッシュ=厨房の戦力
スチコンを導入してるなら活用しない手はない。
特にこんな現場にはフィットする。
現場のタイプ | キッシュ導入メリット |
---|---|
保育園・学校給食 | 野菜・卵・乳製品を一品で摂れる/彩りよくて子どもも食いつく |
病院・介護施設 | 食材変更で低アレルゲン対応も可能/やわらかくて食べやすい |
カフェ・飲食店 | 洋風メニューに強みが出せる/前日仕込みでピークタイムに時短提供 |
惣菜・弁当店 | 冷めても味が保てる/カットしやすくて陳列にも向いている |
ホテル・ビュッフェ | 朝食・軽食での回転が速い/スイーツキッシュも展開できる |
スチコン×キッシュは、現場の「武器」になる。
・調理ミスを減らせる
・見た目もよく、栄養バランスも優れる
・アレンジが効くから飽きられない
こんなメニュー、そうそうない。
スチコンがある現場なら使わない理由がもう見つからないはずだ。
キッシュは、特別じゃない。
プロの現場の「頼れる日常食」になってるんだ。
さあ、次はあなたの番だ。